FXの取引をする場合、国際情勢についてしっかりと研究しておかなくてはなりません。為替変動はその国の経済に大きな影響を与えるため、国が意図的に為替操作をすることもありますし、政策の題材とされることもあります。一般的に自国通貨が強くなると、海外での競争力が低下します。そのため輸出企業をたくさん抱えているような国では、通貨安政策を取ることがあるのです。
FXでは行き過ぎた通貨変動を為替介入として操作することがあり、市場関係者でも介入を意識して取引を行うことがあります。こうした流れが起きているときは急変動することがあるため、ポジションの取りすぎに注意しなくてはなりません。実際に行動に移していなくても、要人発言で動くこともあります。また、企業が外国の企業を買収することもあります。
大きな会社を買収する場合はたくさんの外貨が必要になりますので、買収される企業がある国の通貨が高騰することがあります。こうした動きは実需だけでなく、買収があることで価値が上がると考えたFXトレーダーのポジションの偏りによる影響もあります。為替はさまざまな要因が重なり合ってチャートを作っていますので、意図しない動きをした場合には原因がなんであったのか確認したほうが良いでしょう。ニュースを知らずに取引を続けていると、より大きな損失を作ってしまう可能性もあります。
中には「行って来い」という状態で、動いた価格がすぐに戻ることもあります。