今回の動画では、歌うことに一番大切な呼吸法その3
『腹式呼吸を使った発声と息を吐く筋肉のトレーニング』を解説しています。
実際に腹式呼吸を使った発声方法ってどうやるの?
腹式呼吸での発声方法は、普段の何気ない発声方法とは別物です。
下記のトレーニングの動画では、腹式を使った発声や歌うときの息の吐き方、トレーニングの方法などをお話しさせていただいています。
まずは、ご覧頂けましたら幸いです☆
腹式呼吸を使った発声方法とは?
腹式呼吸は、前回のページでもお話しした通り(腹式の説明の動画はこちら)横隔膜の筋肉を下げることによって酸素を肺に取り入れる呼吸法です。
ただ、吐く時にお腹が凹んでしまっては、胸式呼吸でやるのと同じで、腹部に力が入らなくなってしまいます。
ここでは、正しい腹式での発声方法の解説をしていきますが、文章だとわかりづらい面も多いので動画の方も同時に見ていただけたらわかりやすいかと思います!
腹式呼吸での発声の利点
- お腹に力が入る
- 声が安定し、高音や低音がさらに出るようになる。
- 声量も安定して、喉への負担が減ります。
それでは、実際にやり方の解説をいたしましょう!
まず、お腹で力を入れる場所ですが、二つの横の腰骨とおへその下がクロスする場所です。
『丹田』という言葉で説明されます。
そこに力を入れておくことで、体幹を支えやすくなります。
場所が確認できたら、前回やったプランクをやっていただくか、ひじをまっすぐに壁に手を当てて、壁を押してみてください。すると、その丹田の部分に力が入りませんか??
(入らなければ、少しずつ手を壁に当てる位置をずらしてみてください。)
その状態で、『はっ』と発声してみてください。
ちょうど、空手とかの正拳突きのイメージです。
すると、響くような声が出ませんか?
そのまま歌を歌うようなイメージなのですが、文章よりは、動画の方を確認していただけた方が尚更にわかりやすくなると思います。
息を吐く筋肉のトレーニング
ここからは、息を吐く方の筋肉を鍛える方法を三種類ご説明いたします。
上記の発声方法がご理解できた上でやっていただくと、効果が上がります。
加えて、にっこりと口角を上げた状態でやると尚いいですよ☆
- thの発音でスタッカート
- thの発音でロングトーン
- thから発音のトレーニング
どれも、英語の『th』の発音を使います。
『thの発音でスタッカート』
イメージはこんな感じの口です。
スタッカートとは『一音一音切り離して短く演奏すること』の意味です。
こちらも、動画を参照していただければ早いですが、文章でもご説明いたします。
- 良い姿勢、腹式呼吸を意識した状態で息を吸います。(お腹が膨らむ)
- 前歯の上下をくっつけて、お腹を張るように力を入れて、そこから『スッ』と短く息を出す。
- これを、短く『スッ』『スッ』『スッ』・・・と吸った息がなくなるまで行う。
- 息を吸って。1からを繰り返す。
初めての方は、お腹に手をあてがった状態でやるとお腹の力が入っているかどうかが確認できます。
注意点は、吐く息の量が一定になること、姿勢を崩さないことです。
『thの発音でロングトーン』
ロングトーンとは『一定の高さの音や声を長く伸ばすもの』です。
- 良い姿勢、腹式呼吸を意識した状態で息を吸います。(お腹が膨らむ)
- 前歯の上下をくっつけて、お腹を張るように力を入れて、そこから『スー』と長く息を出す。
- これを、息の量が変わらないように『スー』と吸った息がなくなるまで行う。
- 息を吸って。1からを繰り返す。
こちらもスタッカートと一緒で、お腹に力を入れながら行うものです。
可能であれば、息の量を増やして行うことで、お腹の筋肉に負荷がかかり、効果が高まります。
『thから発声のトレーニング』
- 良い姿勢、腹式呼吸を意識した状態で息を吸います。(お腹が膨らむ)
- 前歯の上下をくっつけて、お腹を張るように力を入れて、そこから『スッ』と短く息を出す。
- 同じように『サッセッシッスッセッソッサッソ』と発音する。
- ア行から順に発声して行く。
- そのあとに、全部をつなげてロングトーンでも行ってみる。
3の項目の順番はなんでもいいのですが、この順番だと表情筋も良く動くのでオススメです。
この三つの内容は、特に初心者の方にオススメしています。
なぜかというと、発声の仕方の理解が深まるのと、この発声が習慣化されるようになると、普段から腹式の発声になり、歌の時にわざわざ意識をしなくてもいいようになるためです。
これが、慣れて余裕の方は、ぜひ、プランクのついでにやってみるといいですよ☆
こんな理想の体が手に入るかも??
(画像はイメージです笑)
ぜひ、動画をご覧いただきながらこの三種類のthを使った呼吸トレーニングをお試しいただけたらと思います☆
この動画が、みなさんのお力に少しでもなれたら幸いです!