ボイトレコラム

歌に距離感を出す共鳴の前後 〜前の共鳴〜

前回に引き続き、共鳴のお話をしていきます。

 

『共鳴の前後って何?歌に距離感を出す共鳴の話』

を、ボイストレーニングの動画付きで載せていきたいと思います。

 

皆様の、歌の上達に少しでも力になれたら幸いです。

 

特に、今回は、歌に感情をのせたい方や、スピーチをする方ステージで歌われている方に向けてお伝えします。

 

それでは、実際に距離感やものを表現するための前後の共鳴のやり方のお話からさせていただけたらと思います。

 

共鳴の前後の考えは必要か?

歌を歌う上では、様々な音程や表現が必要です。

その表現の中でも、距離感を出すことが必要です。

 

皆さんは、誰かに物のことを伝える時、どんな表現をしますか??

身振り手振りでサイズ感を伝えたり、あっちの方こっちの方など場所や大きさを表しますよね?

 

 

(例えば東京タワーを指す時など・・・)

 

歌にももちろん必要です!

なぜなら、歌は会話のようなもので。

歌い手は、そのストーリーを伝えるストーリーテラーですから!

 

とはしゃいで見ましたが(笑)

 

実際に、この距離感というものが歌に必要な感覚の一つでもあります。

下の方にものがあるのに、遠くの方に向かって『そこのものをとって!』なんて言ったら、どこの何かを聞き手は理解に苦しむでしょう。

 

この距離感の正体が『共鳴の移動』なんです。

遠くに人がいる場合、大きい声を出すというのはもとより、その方向へ無意識に声を向けています。

ものを指す時に、目線とともに声もその方向へ向けています。

 

 

実際に、この話をしている理由は、共鳴の技術を高めるためには必須の技術なのです。

 

前に、8つの響かせる場所があって、最終的には円のイメージに持っていくことが大切というお話をしました。

その前と後ろの上中下をそれぞれ意識することで、声量を上げて、声の響きも良くなり、弱点とも呼べるキンキン声や、こもった声の改善にも非常に役に立ちます。

 

前置きが長くなりましたが、実際に共鳴の内容へ行きましょう。

動画の方を参考にしていただけたら、わかりやすいかと思います。

 

前の共鳴について

前の共鳴は、その名の通り前方向へ発せられる声です。

しかし、何も考えず『あー』といったものが前の共鳴ではありません。

 

前の共鳴は、例えるなら池にお財布を落とした時に発せられるような『あぁーっ!!』というような前の方へ声が向かったものです。

 

もちろん、それを元に発声することが正しいのですが、歌で使おうとするには、喉を痛めてしまう危険性があります。

なので、実際にトレーニングと歌に使えるコントロールをした、前の発声のご説明をさせていただけたらと思います。

 

前の共鳴のやり方

初級

  1. 空のペットボトル(炭酸系の丸いそこのものがわかりやすいです。)の口をつける部分を口の中に入れ、咥えます。
  2. その状態で『ヴー』と発声し、ペットボトルの底を響かせるように練習します。(腹式での発声を忘れずに)
  3. その状態で、音程を変えて発声して高い音まで出していったり、低い音へ行ったりやってみる。

 

 

最初の発声が、中の位置の口腔共鳴の前下へ行けば咽頭腔共鳴の前上へ行けば鼻腔共鳴腔の前です。

 

こちらは、ペットボトルを深く咥えることで、口の空間を空けることの練習もできます。

特に舌や顎に力みのある方に効果的です。

 

中級

  1. 片手をグーにして、手の中に空間を空け、筒のような状態にします。
  2. もう片方の手を、包み込むようにしてその筒の先の空間を閉じます
  3. それを、口元に当てて『ヴー』とペットボトルの時のように響かせるように発声します。
  4. 閉じている手が響くのを確認したら、そのままの発声で手をまっすぐ前へ離して行きます。
  5. そのまま手に向かって『ヴー』から『ワー』と発声します。
  6. 余裕があば、他の母音、子音でもできるようにします。

 

この時の手は、実際に声を向けるターゲットですので、その手にめがけて声を出すようにしてみてください。

 

上級

  1. 中級の5の発声を行いながら、今度は、音を変えていきます
  2. 手を前から上に上げていき、高い音の方へ行き、前の響きを保ちながら『ワー』から『ンー』へ鼻腔共鳴腔(上)の発声へと変化させていく
  3. 手を前から下に持っていき、低い音の方へ行き、前の響きを保ちながら『ワー』から『ゴー』へ咽頭腔共鳴(下)の発声へと変化させていく
  4. それぞれの母音子音でもできるようにする。

 

 

どの練習も、喉が痛くなったり、体調が悪くなるなどの症状が出た時には即中止してください。

特に上級は、思いっきり声を大きく出そうとしやすいので、意識的に小さい声でやってみるといいかと思います。

 

そして、、、後ろの共鳴ですが、長くなってしまったので次回の記事でお伝えします☆

まとめの話は次回の記事で!

 

ミックスボイスも実は深く関係してきますのでお読みいただけたら幸いです!