ボイトレコラム

円にして共鳴を変化させること

今回の記事では、前回に引き続き共鳴のお話の基礎

『円にして共鳴を変化させること』

を、ボイストレーニングの動画付きで載せていきたいと思います。

 

皆様の、歌の上達に少しでも力になれたら幸いです。

それでは、実際にミックスボイスを扱うために必要な円の共鳴のやり方のお話からさせていただけたらと思います。

 

円の共鳴ってなんのこと?丸く歌う??

ある程度の大まかな共鳴のテクニックを覚えてきたら、細かいコントロールが大切です。

 

さて、前回までで上中下、前後の共鳴のお話をしてきました。

今回は、そのお話の最後、『円でコントロールする』です。

 

 

(なんかのアニメの修行後の能力みたいですが 笑)

 

実際に、ミックスボイスを取得すること、共鳴の場所のコントロールをすることの中で必須の考え方となります。

 

何かと言うと、今までのものを円のイメージにしてつなげましょうということです。

 

今までは、8方向それぞれへ向かって発声する技術のお話をしてきましたが、それらをつなぐことで、声の裏返り改善や高音の発声、低音への滑らかな変化、声量のコントロールなど様々な要素が絡んできます。

 

もちろん、感情や物事を表現することにも必須です。

共鳴の場所は、一箇所だけを詰めてコントロールするだけでは歌でも、台詞でも、会話でも『棒読み』のような状態になってしまいます。(棒読みは『共鳴の移動がないこと』が原因の一つになります。)

なので、こちらの技術是非身につけていきましょう!

 

円でコントロールするということ

円でコントロールと言いますが、何も、難しいことをお話ししていくわけではないです。

『口の中を円のイメージにして、それぞれの共鳴をつなげていく練習をする』

という、トレーニングになります。

 

8つの共鳴のお話はしてきましたが、実際には、前の上と中の間(ちょっとわかりづらいですが)なんていう、中途半端な位置もコントロールしないと、発声がうまくコントロールできません。

声が裏返ったり、苦しそうな発声になるのは、この共鳴の位置関係がうまく作用していないからなのです。

音程がフラット(目標の音程よりも少し低い音程)してしまう人は、高い音程なのに、低い音程を発声するポジションをとっていたりするとか、逆に音程がシャープ(目標の音程よりも少し高い音程に上ずってしまう)してしまう人は、低い音程なのに低い音程を発声するポジションをとっていたりするとかです。

もちろん、こもってしまうことや、キンキンした声の原因もここです。

 

ミックスボイスの発声をする上でも、この円の共鳴ができていないと切り替えきれず低い音程や超高音などの発声がうまくできないのです。

そんなこと言われてもよくわかんないよ!!

 

 

ごもっともです(笑)

ではさっそく、円の発声の練習法をお伝えしたいと思います。

 

円の共鳴へのトレーニングとウォーミングアップへの活用法

(注意点)

ますは、円のトレーニングですが共鳴の位置を全て理解した状態なのと、喉仏の位置を確認できるようになった状態でトレーニングをしてください。

加えて、大きい声で無理に発声しないことと、トレーニング中に喉が痛くなった場合にはあまり無理をしないように中止してください。

 

基礎(それぞれの位置の確認)

  1. 『ハー』で前の中位置の共鳴をします。
  2. そのまま、繋ぐように『ムー』→『ンー』で前の上の位置の共鳴へ、鼻の方まで上げて行きます。
  3. そのまま、繋ぐように『ハー』から前の下の位置の共鳴へ『ボー』→『ゴー』で胸の方へ下げて行きます。
  4. 逆に、『ハー』から後ろの中の共鳴へ『アー』で変化させて行きます。
  5. そのまま、繋ぐように『ンー』で後ろの上の位置の共鳴へ上げて行きます。
  6. そのまま、繋ぐように『アー』から後ろの下の位置の共鳴へ『ヲー』で喉の奥の方へ下げて行きます。

 

以上で、前後それぞれの共鳴をつなぐイメージはつかめるかと思います。動画を参考にしながら行っていただけたら尚更にわかりやすいかと思います。

 

中級(前後をつないで円で循環させる)

  1. 『ハー』で前の中位置の共鳴をします。
  2. そのまま、繋ぐように『ムー』→『ンー』で前の上の位置の共鳴へ、鼻の方まで上げて行きます。
  3. そのまま繋いで、『ンー』で共鳴の位置を後ろの中の共鳴へ繋いで行きます。
  4. 後ろの下の共鳴へきたら、低い音程へは『ヲー』に変えて、繋いで行きます
  5. そのまま、繋ぐように前の中位置までできたら完了です。
  6. 逆の回転も意識して練習してみてください。

 

音程は、出しやすい音程で構いません。苦手な部分が見つかれば、そこを重点的に練習をすると柔軟性が増してきて声が繋がるようになります

 

上級(サイレンの発声)

  1. ハミングで下の音程から共鳴の場所と音程を変化させて行きます。
  2. 前後それぞれでやってみましょう。
  3. この時、リップロール(ウォームアップの項)で行えるところまでくれば、実際に『アー』で発声に使っていく練習をするといいです。

 

以上です。

円の共鳴への変化いかがでしたでしょうか?

うまくいかない方は、小さい音量で基礎から順番に行うことをお勧めいたします。

 

 

今回もお疲れ様でした。

お読みいただきありがとうございました!

次は、『ウォームアップのお話を交えながら良い発声のポジションについて』お話ししたいと思います。